旅は、目的やテーマを決めると、より充実し満足のいくものになります。
最近、旅行者の間でひそかにブームになっているテーマをご存知ですか?
それは「「世界遺産めぐりの旅」。
これは国内でも、国外でも可能なテーマです。
世界遺産は大きく世界遺産・世界文化遺産・世界自然遺産に分けられます。
その数は全部で約850件。かなりの旅行フリークが一生かけて見て回っても見きれないほどの数ですね。
しかしその分、ひとつでも多く世界遺産をその目で見て体感しようと、世界中の旅行者が世界遺産めぐりに挑戦しています。
最近では、日本の石見銀山が新たに世界遺産に登録されました。ニュースでも大きく報道されたので覚えている方も多いでしょう。
世界遺産登録後の石見銀山は日本のみならず、外国からの観光客も急増し、周辺地域は新たな観光産業スポットになりました。今もっとも熱い観光地かもしれません。
このサイトでは、そんな世界遺産の歴史から日本・外国の主な世界遺産をご紹介しています。
あなたも一度は、世界遺産を巡る旅をしてみませんか?
★ひとくちコラム(1) 世界遺産劇場
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現在日本でユネスコの世界遺産に登録されているのは、14箇所です。文化遺産が11箇所、自然遺産が3箇所です。その日本全国の世界遺産を舞台に、劇場空間を設定し、わが国を代表するアーティストらがパフォーミングを繰り広げるのが、「世界遺産劇場」です。世界遺産をより多くの人びとに理解してもらい、ユネスコの運動の普及と啓発を目指す活動のひとつです。
1972年、ユネスコは「世界遺産条約」を採択しました。貴重な文化遺産を次の世代へ世界的な協力によって受け継いでいくためです。その後、2003年には「無形文化遺産の保護に関する条約」を採択しました。有形の遺産に限らず、広く無形の文化遺産も後世に伝えていくためです。
ユネスコ創立60周年を記念し、日本では今年誕生60年を迎える「民間ユネスコ協会」が中心となり、2006年5月、奈良・東大寺大仏殿から始まり2008年までの3年間、「世界遺産劇場」のアートプロジェクトを実施しています。
有形・無形の文化遺産に広く焦点をあて、世界遺産のある地域の人びとがその文化遺産を資源に、地域の風土にちなんだ個性と誇りを創造していこうという企画です。
2006年は、狂言の野村万作らの出演で、奈良・東大寺で世界遺産劇場が会されました。その後それを皮切りに、厳島神社、下賀神社で「世界遺産劇場」と題した、伝統芸能、舞台芸術、コンサートが実施されました。2007年度は日光の社寺、熊野古道(紀伊山地の霊場と参詣道)、姫路城での公演が予定されています。第6回目にあたる姫路城での公演は、2007年11月2日に予定されています。森山直太朗と今井美樹を迎えてのコンサートです。日本を代表するトップアーティストが世界遺産の姫路城でどのようなアートを繰り広げるのでしょうか。歴史と現在が溶け合う空間、時間を是非、覗いてみたくなりますね。
★ひとくちコラム(2) 世界遺産検定
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世界遺産は人類共通の財産です。その世界遺産について豊かな知識と理解を深めることで、遺産から多くのことを学ぶことができます。さらに、その知識を生かして世界遺産の啓発と保全活動に協力していくことができれば、素晴らしいことですよね。
「世界遺産検定」(正式名称:世界遺産学検定)は、世界遺産の素晴らしさ一人でも多くの人に伝えてその輪を広げていくために、世界遺産検定実行委員会(NPO法人世界遺産アカデミー)が実施する検定です。
世界遺産について深い知識をもっていれば、旅をするのも楽しくなります。さらに、その知識の理解度や習熟度を評価して総合的に測ることができれば、学習の励みにもなるのではないでしょうか。
「世界遺産検定」の検定料の一部は世界遺産アカデミーを通じて、世界遺産保護活動のためにユネスコ世界遺産センターの「世界遺産基金」へ寄付されますから、受験することで世界遺産の保護に参加することにもなります。
検定は初級、中級、上級の3つに分かれ、それぞれの出題範囲は以下のとおりです。
●初級
世界遺産の基礎的知識、日本の世界遺産、世界の主要な世界遺産。
公式テキストブック第1巻?第3巻のなかから80パーセントを出題。
初級は、更に「ブロンズ」「シルバー」にわかれ、同一問題で60パーセント以上の正解率がブロンズ、80パーセントの正解率でシルバーとそれぞれ認定されます。
●中級
初級の「シルバー」を取得された方のみが受験可能です。全5科目のなかから選択します。
・ヨーロッパ(東・西・南・北・中央)
・東アジア(日本・中国・韓国・ロシア・NIS諸国・オセアニア)
・北米・中米・南米
・アフリカ
境界エリアにある世界遺産に関する問題は、エリアをまたいで出題される場合もあります。また今後、登録状況などによりエリア区分の見直しがある場合もあります。
中級は、さらに「ゴールド」と「プラチナ」にわかれ、ゴールドは、80パーセントの正解率で認定、プラチナはゴールドを2科目取得された方が認定されます。
●上級
中級の「プラチナ」を取得された方のみが受験可能です。上級は「マイスター」と呼ばれ、具体的なプレゼンテーション方式の検定です。取得者は世界遺産アカデミー・オープンカレッジ専任講師ならびに、世界遺産アカデミー企画・監修のフィールド・トリップのコーディネーターとして登録されます。
★ひとくちコラム(3) 世界遺産登録の功罪
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世界遺産リストへの登録は、1972年のユネスコ総会で採択された「世界遺産条約」(「世界の文化遺産及び自然遺産の保護に関する条約」)に基づきます。登録されると、その後、将来にわたって継承していくための保護や管理が求められます。
このような景観や環境の保全の義務づけは、遺産周辺の開発や、周辺地域の観光産業、住民の生活に大きな影響をもたらし、摩擦やトラブルを起こすことがあります。
たとえば、1996年に世界文化遺産に登録されたドイツの「ケルン大聖堂」は、ゴシック様式の大聖堂です。ゴシック様式の建築物としては世界最大です。しかし、ユネスコの世界遺産登録後、周辺の高層建築物計画による景観破壊が問題となりました。そのため2004年には危機遺産に指定され、近隣の高層ビル建設との摩擦から、大聖堂の周囲に高さ規制を敷くなどの努力がなされました。
同様にドイツの「ドレスデン・エルベ渓谷」も、2004年に世界文化遺産に登録されました。ところがその後2006年にはユネスコの世界遺産委員会により、「危機にさらされている世界遺産」リストに登録し、世界遺産リストそのものからの除去される可能性もある、と警告を受けました。理由は、交通渋滞の解消のために、エルベ渓谷を渡る橋の建設が計画されているから、というものです。橋の建設により、一帯の文化的景観が損なわれ、「顕著で普遍的な価値」という文化遺産としての要件が認められなくからです。
これらの2例は、世界遺産と周辺地域の開発との摩擦の例です。その他、周辺地域の観光産業や住民の生活への影響としては、日本の白川郷・五箇山の合掌造り集落の例が挙げられます。
岐阜県・富山県の白川郷・五箇山の合掌造り集落は、登録後、観光客が激増しました。それにより観光産業は潤ったのですが、これらの集落には現在も住民が生活しているのです。その日常生活を一部の観光客が覗き込むなどのトラブルが起きています。